旅の報告30/イタリア・アルプス
ドロミテトレッキングとヴィアフェラータ
2012年6月下旬発
今シーズン一番乗りでドロミテを訪れてくださった近藤様よりphotoレポートが届きました
“6月18日から26日まで、ヴィアフェラータの発祥の地でもあるイタリア北部ドロミテ地方で本場のヴィアフェラータとトレッキングを楽しんで来ました!”
基部の小さく映っている人たちが見えますか?スケールの大きさが分かります
今回は近藤様のアイデアで地元山岳ガイド案内のヴィアフェラータ2コースを手配しました
“第一次世界大戦では、この美しい山岳地方でイタリア軍とオーストリア軍が激しく戦ったのですが、戦後になって険しい谷や山稜の山岳戦で使用された鉄梯子、ワイヤー・ロープ、トンネル、足場などを利用してスポーツ目的に補強・改良した岩登りルートがヴィアフェラータ(鉄の道)と呼ばれ、今では世界各国に広がり『安全な岩登り』として愛好家も増えて来ました。
これまで、本格的なロック・クライマーにしか味わえなかった『クライマーズ・ハイ』と言った気分がヴィアフェラータで気軽に楽しめます”
“今回はコルチナ・ダンペッツオ周辺で2本(高度差200mの初級ルートと高度差500mの中級ルート)をトライしました。中級ルートは山頂まで3時間弱、立ち上がりの30mは殆ど垂直の壁になっていて、ワイヤー・ロープが付いているものの、手がかりや足がかりも少なく相当冷や汗をかきました。上級ルートになると8時間以上の険しいルートもざらだそうで、相当の体力と気力が必要だそうです。年齢的に本格的なロック・クライミングはキツい中高年層にはヴィアフェラータがお勧めです”(近藤様談)
イタリアには400以上のヴィアフェラータのルートがあり、そのほとんどがドロミテエリアに集中しています。コースの難易度は初級からあり、道具も貸してもらえるので初めての方でもトライできます
“ヴィアフェラータの後、3000mを超える巨大な三つの岩峰・ドライ・チンネンを巡るトレッキングにでかけました。この地方は大昔、海底の石灰石とマグネシウムが混じったドロマイトと呼ばれる地層が隆起して3000mを超えるドロミテ・アルプスが形成されたそうです。ドロミテは緑の谷間と巨大な岩峰が混在しており、純白の高峰が連なるスイス・アルプスとは景観が異なるものの、非常に魅力のある場所でした”
“コルチナの後はドロミテ・アルプスの中央部のカナツエイに移動して、ここでセッラ山地の
サス・ポルドイ(2950m)に登り、最終日には3000mを超える岩峰が連なるサッソ・ルンゴのコルにリフトで登り、天を刺す巨大な岩壁に挟まれた谷間を下り緑の下界に戻って来ましたが、山道の周りに乱れ咲く花々に目を奪われ、麓のアルプに集う牛のカウ・ベルののどかな響きや、岩稜を流れ落ちる水の音に心を癒されたトレッキングとなりました”
アルプスの花
近藤様、Photo&コメントありがとうございました!
来期はヴィアフェラータを含むドロミテのツアーを企画予定です。お楽しみに!
2012年シーズン募集中のドロミテのツアーはこちら→
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