旅の報告(2016年7月)
ロシア・カムチャッカ/キングサーモン釣行その2(2/3)
2016年の7月(7/7発)、ロシア・カムチャッカ半島にキングサーモン・フィッシングに出かけたお客さまからの旅のレポートです。
日本を出発して3日目。いよいよキングサーモンとのファイトの始まりです。
最初のポイントに降りて、すぐにボートの縁でガイドのセルゲイさんが一匹目をヒット!
気分は一気に盛り上がる。
それから10~20分くらい経った頃だろうか。
「羆だ!」の声。
我々の釣りポイントの上流を、熊が対岸に泳ぎ渡ろうとしているではないか。
慌ててカメラを取り出しシャッターを切った。
熊は早い流れに流されながらも、見事に対岸へと泳ぎ切った。
川幅のある川だから、熊に対する怖さなどは感じなかったが、只々、その見事な泳ぎっぷりに感嘆の声を上げていた。
結局、この日の午前中のフイッシングは羆の観賞会に終わってしまい、昼食をとりにフィッシング・ベースに戻る。
さらに数時間の昼寝。
そして、夕方、再びポイントへと向かう。
とりあえずヒットはしたものの、小さなキング・サーモン。
続いてガイド氏にもヒット。
そして、同行のK氏にちょっと大きめのキング・サーモンがヒットした。
メジャーで計ったら、70 cm クラスのキングであった。
圧巻はこの後だった!
再びK氏に大物がヒットしたようだ。
私は離れた場所でルアーを投げていたが、遠目でも彼のロッドのしなりがわかった。
ルアーを捲き上げ、ロッドを置いて、雨着のポケットに入れておいたデジカメを動画モードに切り替えて駆け付けた。
浅瀬に係留したボートの横をすり抜け、更に足場の良い浅瀬に移動しながら、格闘すること約10分。短いようだが長~い時間。
ガイドのセルゲイさんがタモを3度すくい、とうとうランディング。
そしてK氏の歓喜の雄たけび!!!
獲物を持ち上げるが、足元はよろよろ。ガイドのセルゲイさん曰く約12 kg あると言う。
メジャーを当てたら90 cm であった。
K氏によると、水面からジャンプして暴れることは少なく、とにかくグイグイと引っ張られ、川の流れの速さが加わるのでロッドを必死で押さえていたとのことであった。
(以下、動画)
午後7時を回って、意気揚々とベース・ロッジに引き上げる。
ロシア人の常連さん数人が、ベースで週末を過ごそうと到着していたが大物に大騒ぎである。
解体するとお腹からは大きなイクラが出てきた。
今晩は素晴らしいディナーになることだろう。
夕食の前にフィッシング・ベースのサウナに出かける。
手造りの板で囲っただけの、一見、粗末な小さなサウナ小屋であったが、石で囲まれたストーブの上には大きな金属製の鍋が掛けられ、そこから熱湯を桶にすくいだし、水を足してぬるめて身体を洗った。
ワイルドだが心地よいサウナであった。
サウナを使ってさっぱりして、黄色のテントに入ると夕食が待っていた。
ビールはカムチャッカの地ビール。なかなか美味である。
そして、大物を釣り上げた我々のグラスにウオッカが満たされ、飲め飲め、一気に飲めのロシアならではの祝福。
ロシアの言い伝えでは「ウオッカを沢山飲めば、魚は良く釣れる」とのことである。
気がつけば、もう23時を回っている。酔いも回ってる。
赤い屋根のゲストハウスに引き上げる。
夜、小用に出るときは、羆に十分、注意するよう念を押されて、就寝。
ロシア・カムチャッカ/キングサーモン釣行
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