ミャンマー・コーヒー
カローとカローのコーヒー豆について
今シーズンのカローのコーヒー豆の写真が届きました
ワイルド・ナビゲーションでは、2021年11月よりミャンマーのコーヒー豆を自家焙煎して販売しております。
本来は、以前からお付き合いしている、シャン州のカローという町の農家さんから直接、オーガニックの生豆を買い取って輸入、焙煎したいのですが、煩雑な輸出手続きをクリアできず実現にいたっておりません。
先日も、今シーズン収穫した豆の輸出/輸入にトライしましたが、軍事政権から書類不備を指摘されてしまいました。
今後も粘り強く必要書類の確認などを行い、一日も早く輸出/輸入を実現できるよう頑張ります。
今シーズン収穫したカローのコーヒー生豆
現在、販売しているユワンガン産のコーヒー豆と比べると、少し小ぶりな印象です。
☆カローとは
カローは、ミャンマー中部のシャン高原にある山々に囲まれた町です。
町の中心の標高は1,320 m。人口は約 58,000人。小さな市場のある町です。
イギリス統治時代には、夏の避暑地として有名だった町で、今でもその頃に建てられたコロニアル風の洋館が何軒か残っています。
余談ですが、私が数年前にカローを訪ねた時は、洋館をリノベーションしたホテルに泊まりました。
ミャンマーのコーヒーは、イギリス統治時代の1890年頃に、宣教師によって伝わったと言われていますので、カローはまさに、ミャンマーコーヒー発祥の地と言えるかもしれません。
いずにれにしても、100年以上にわたって栽培の歴史があるのがミャンマーのコーヒーなのです。
現在、ワイルドナビで販売しているコーヒー豆は、ユワンガン(Ywangan)というエリアの生豆を問屋さん経由で仕入れて、焙煎しています。
ユワンガン地区は、最寄りのヘーホー空港から車で1時間半ほどの場所にあります。カローからユワンガンは、車で片道一時間ほどだと思います。
ユワンガンは、コーヒーの産地として有名で、カローと同じような標高に村が点在していますが、山が近いカローに比べると開けた台地のようなエリアで、近隣の村々から豆を集めて精製する中規模な工場もあります。
近年、世界中に輸出されるようになった、ミャンマーのスペシャリティーコーヒーは、ユワンガン産のコーヒーが主流です。
以下、Google Map に注釈を入れてみましたので、ご参照ください。
さて、カローのコーヒー豆について、先日、現地のカフェ(カフェカロー)の関係者とメールでやりとりをしてみましたので、以下、Q&Aの形でご紹介いたします。
Q) カローでは、コーヒー豆専業の農家さんはいますか?
A) いないと思います
昔から多いのは、普通の農業の傍ら、家の庭や畑の隅の方にコーヒーの木を植えている農家です。
コーヒーチェリーを収穫したら、自分達で天日乾燥して生豆の状態にして町の市場に卸します。
各農家の生産しているコーヒー豆は、農産物の割合としてはごく僅かです。
Q) カローでのコーヒーの収穫は、何月から何月頃ですか?
A) 11月から1月くらいです
Q) コーヒー豆は、農家さんの大きな収入源になりますか?
A) そんなに大きな収入ではありません
今のように農家さんが自分達で精製したものを、町の市場に卸すやり方だと大きな収入にはならないと思います
Q) カフェカローで提供しているコーヒーの豆は、どんな豆ですか?
A) カローの農家さんが自分達で精製した生豆です
大きさの不揃いや、豆の「欠け」なども若干ありますが、農家精製の生豆は案外、美味しいです。
ワイルド・ナビゲーションでは、カローの農家さんが作ったコーヒー豆を日本で紹介したいと思っていますが、もう少しお待ちください。
勿論、現在のユワンガン産のスペシャリティーコーヒーも引き続き、ご紹介していきたいと思っておりますので、どうぞ、よろしくお願いいたします。
ワイルド・ナビゲーションのミャンマー・コーヒー
ご注文をいただいてから自家焙煎してお送りします
商品名の cafe kalaw(カフェ・カロー)とは、ミャンマーのシャン州に実在するカフェの名前です
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