Column 31
白根全さんのペルーの話 9・北のマチュピチュ
今、北部ペルーが暑い!んだそうです(ペルー政府観光局による)。
といっても、ほとんどなじみのない世界だが、北ペルーにも南部のクスコやナスカなどポピュラーな観光地に勝るとも劣らない遺跡や雄大な自然環境がたくさん存在している。かの某・地球の◎い方などでも全く触れられてはいないが、他とは一味違ったキャラのホットスポットに出会うことができる地域だ。
山頂に横たわるクエラップ遺跡の大手門
とくに、ペルー北部のアマゾナス州の州都チャチャポヤス(ケチュア語で「雲の人」の意)市周辺は、近年とみに注目を集めている。まず筆頭に挙げられるのがクエラップ、通称「北のマチュピチュ」と呼ばれる神秘的な遺跡だ。
インカ帝国に征服されたチャチャポヤス王国時代の遺跡で、標高3000メートルの尾根の上に築かれた要塞都市。山頂部をぐるっと取り囲むように楕円形の城壁がそびえ立ち、出入り口は2カ所しかない。それも、人ひとりようやく通れるくらいの狭い通路で、侵入者はたちどころに撃退されてしまう作りだ。全長1キロ、幅200メートル、高さ20メートルほどの城壁の内部には、方形の建物が主流のアンデス地域には珍しいとんがり屋根の丸い家々が無数に点在している。
絶壁に安置されたカラヒア遺跡の聖像とミイラ
他にも数百メートルの切り立った断崖に張り付くように築かれたプレ・インカ時代の空中墳墓カラヒア遺跡や、世界第2位の落差を誇るゴクタの滝など、リピーターにはお勧めの見どころが数多くある。
(カーニバル評論家/白根 全)
ペルー渡航のカリスマ、カーニバル評論家・白根全氏とワイルドナビが企画した、食をテーマに南米・インカの謎に迫るペルーの旅。
☆白根全さんと食べ歩く/山と遺跡をめぐる「食べ歩き」ペルー8日間
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